◆年金減少???
社会保険庁の年金問題で大騒ぎになったのも記憶に新しいところです。「ねんきん特別便」で、ご自身の年金履歴をきちんとチェックされましたでしょうか。
お勤めをしている人だと、「わたしは年金は信用していないので、保険料を払いません」と拒否はできません。お給料明細からは、自動的にひかれているのが
わかると思いますが、いったいいくら毎月払っているか、きちんと把握していますか?
会社勤めの人は、「厚生年金」の保険料が毎月のお給料から天引きされています。2008年9月から2009年10月までは、お給料から15.35%が年金保険料とし
てかかっているのですが、会社が半分出してくれています。ですので、その半分の約7.7%が引かれているということですね。
さて、問題はこれから、毎年0.354%ずつ保険料率は増えていきます。いまのところ、2017年までに段階的に増えて、その後は18.3%で固定されることになって
います(ただし、社会状況に応じて変更になる可能性はあります)。
年金というのは、現役世代の保険料で、リタイアした高齢者を支えています。少子高齢化で、働く人が減っている分年金財源も減少し、働く世代の一人一人に
負担が重くのしかかってきています。 |
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では、将来、自分たちが年金をもらうときはどうでしょうか?
お給料明細を見てみると、「あら、意外とたくさん引かれてるのね。これなら、自分で貯金したいものだわ」と考えた人もいるかもしれませんね。
いまのところ、年金は65歳からもらえることになっています。生年月日によって、特別支給の年金が60代前半からもらえる人もいます(女性の場合は、昭和41年4月2日以降に
生まれた人は、65歳からしかもらえません)。
ちなみに、ずっとサラリーマンの専業主婦できちんと年金の手続きがされている場合で、満額が1ヶ月6.6万円の年金額です。ずっと40年間会社員生活を過ごしてきた女性でも
(お給料によりかなり差がありますが)、15万〜17万円前後と予測されます。
「どれくらいもらえるのかしら」と誰しも思うでしょうが、年金の計算は非常に複雑で、専門家でないと難しいものがあります。50歳以上の人には、社会保険庁が見込み額を教えて
くれます。
しかしながら、「こんなに少ないの?」という人がほとんどのよう。とても老後の生活を年金だけで過ごそうと計画するのは無理のようです。
また、現役時代の保険料は増加していきますが、実際もらう年金は、残念なことに実質目減りします。昔は、物価が上がれば連動して、もらえる年金額も上がりましたが、マクロ
経済スライド制という制度の導入により、今は上昇分ほど上がらなくなっています。 |
年金の詳しい情報については、日本年金機構のホームページをご覧下さい。 |
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