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ケアハウスとは、「ケア」という言葉で介護施設を連想する人も多いのですが、ケアハウスは低額な費用で自立して生活を送る住宅です。ですので、入居条件は60歳以上(夫婦の場合はいずれかが60歳以上)で、自分の身の回りのことができる人が対象です。
居住空間は、単身の場合は21.6㎡以上、夫婦の場合は、31.9㎡以上で、介護施設と異なり「住まい」を意識したものです。ケアハウスにより異なりますが、居室にトイレ・洗面、ミニキッチンなどが付いており、場合によっては浴室もついています。
費用は、生活費(食費・冬季の暖房費)、事務費(人件費)、管理費(家賃相当)の合算で、国の基準に基づいた金額です。事務費については、年収に応じた国庫助成があり、個人負担が軽減されます。水道光熱費は別途必要です。
家賃の前払いとして、入居一時金が必要なケアハウスもあり、サービス・居住空間とも有料老人ホームとそん色ないようなものもあります。ただし、介護が必要になった場合は、自宅と同様に訪問介護サービスを利用することになります。重度化した場合は、再度介護専用施設などへの住み替えも必要かもしれません。おおよそ要介護3以上になると、住み続けるのは難しいようです。
数は少ないですが、「特定施設」の指定を受けたケアハウスもあり、この場合は、ケアハウス内で介護サービスも受けられます。
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