◆『自分の棚卸』 |
下のグラフは、平成19年の総務庁による「勤労世帯平均収入と支出」のデー
タです。あくまでも平均ですので、これより多い・少ないで一喜一憂しないでく
ださいね。すべての世帯で、黒字というのも少し不思議な気がしますが、平均的なデータでは、働く世代は「黒字」の生活をしているようです。 |
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まず、家計簿をつけていない人は、ざっくりといいので毎月平均どれくらい使っているか、考えてみましょう。しかし、毎月使わなくても、年に1度や、あることが発生したときに使う、など定期的でないものもありますから、だいたい平均にな
らしたら、どれくらいになるか考えてみてください。
できれば、思い立った日から、家計簿をつけ始めてみてください。 |
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ちなみに、総務庁発表の、勤労世帯の平均は以下のとおりです。住居が賃貸か持ち家かでも大きく違ってくると思われます。自分と比較してみて、
いかがでしょうか? |
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次に、自分の財産(資産)状況をチェックしてみましょう。会社だと「貸借対照表
(バランスシート)」といわれるものです。下記表は、記入例です。 |
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表の見本では、自分の財産(資産)は2200万円ありますが、そのうち大きく占めているのは、「住宅」です。しかし、住宅は今住んでいるところですから、簡単に現金化(売ってしまう)ことができません。さらに、住宅ローンを組んでいる場合は、それは「借金」です。資産から借金を引いて清算した場合、残る純資産は200万円。見た目は多い財産ですが、実質200万円と、ちょっと悲しい現実ですね。
なお、左側の資産は、「時価」で記入しないといけません。預貯金など金融資産は、そのままの金額ですが、車や住宅などは、「今売った場合にいくらになるか」であって、購入したときの金額ではありません。車も住宅も購入後は、価値がぐんっと急降下しますから、いずれもローンを組んで購入した場合、最初のころは、純資産が非常に少なくなるかマイナスになる可能性も高いものです。
目指す目標は、資産合計が増えるとともに、「純資産」も増やすことです。
会社ではなく個人の場合は、借金と一緒に資産を増やしても、いざというときに苦しみますから、ローンを組む場合は、必要性と将来の展望をよく検討して取り組んで下さい。 |
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