4)自分の運用スタイルを決めよう! |
今まで見てきた主だったものだけでも、金融商品はいろいろなものがあります。しかし、「どんな金融商品を選ぶか」が大切なのではなく、まずは「自分の目的や目標」を決め、どんなリスクを避けたいのか、どれくらいの余裕資金でできるのか、など総合的に「自分の運用スタイル」を決めることが大切です。
とはいえ、簡単に決められるものではありませんし、時間の経過や生活環境の変化などに合わせて、運用スタイルも変化していきます。運用だけに縛られて毎日変更する必要はないですが、せめて年に1回くらいは、自分自身のたな卸しをして運用チェックをしておきたいものです。
「運用も投資も怖い」「わからない」という方は、まずは小額からやってみるといいでしょう。自分で持ってみた金融商品には敏感になるものです。リスクの少ないわかりやすい商品から始めてみましょう。
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A子さん・・・運用経験なしで、金融知識もないけど、簡単なものからチャレンジしてみたい |
毎月のお給料から、1万円ずつ積み立てて、5年後、10年後少しでも大きくなっていればいいな、という気持ちなら、「積立投信」などにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
1)国内外、株式や債券などにバランスよく運用したい場合 → バランス型投信
2)外貨に効率よく投資したい → 外貨MMF
3)憧れの株に投資したい → るいとう(株式積立)
4)元本割れせずに運用したい → 積立定期預金
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B子さん・・・銀行で勧められた「毎月分配型」投信をもっているけど、分配金も少し減ってきたし見直したい |
毎月分配型は、シニア世代が年金の上乗せ資金に利用する場合などはいいのですが、若い世代の場合「再投資型」のほうがお得です。毎月分配は都度税金がかかり複利運用の効果が薄れます。将来のための資金を増やすなら同じ投信でも分配型ではなく再投資型を選びましょう。
1)毎月分配型投信を効率化する → 再投資型投信
2) → 外貨MMF(月末に再投資される)
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C子さん・・・お小遣いを稼ごうと、カンを頼りに株式投資。株価下落でショックも大きい・・・ |
株式は、さまざまな角度からの分析も大切です。時には収益を狙って新興株にチャレンジもいいのですが、全体のバランスを確認しましょう。株も分散投資が大切です。株式は値動きが逆に動くものなどを組み合わせましょう。(円高に強い企業と円安に強い企業など)。また市場全体の動きに投資するETFもリスク分散には向いています。
1)投資したい企業の情報が入りやすいものを選ぶ →大企業やわかりやすい市場
2)分散投資をしたい → ETF(日経平均やTOPIX、業種平均等に連動した株式投信)
3)暴落に強い株を選びたい→ ディフェンシブ株(電力やガス等影響を受けにくい銘柄)
4)リスクヘッジしたい → 反対の値動きをする株を組み合わせて購入する
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D子さん・・・お金は預貯金だけで運用。でも将来のインフレなどで実質お金の価値が減るのが心配 |
元本割れしない安心感はやっぱり一番です。とはいえ、将来の社会経済はどうなるかわかりません。万が一インフレが進むと元本割れしなくてもお金の価値が下がります。物価上昇分くらいは運用でなんとかしたいもの。
1)できるだけ元本を割り込まない運用 → 個人向け国債など格付けの高い債券運用
2)大きなリスクなく運用できるもの → 公社債投信などローリスクローリターンの商品
3)円安リスクをヘッジしたい → 外貨預金や外貨MMFで運用
4)老後のために元本割れしない運用を → 定額個人年金保険
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